ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ラスト・ツァーリ: ロマノフ家の終焉

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あー、これはちょっと見たかった。ラスプーチンがやべーやつというのは昔から良く聞いていたんだけれどもどこがどうヤバいヤツなのかは全然理解していなかったので、うおーなるほどこういう感じで嫌われたのかーという流れがたっぷりしっかりわかって良い。また満州国建国への展開において、ロシア帝国とどのような関係があったのかというので日露戦争が大事だと思うので、そこら辺の空気感を掴めたのも良い。うっすら残る高校の世界史の記憶しかなかったので、日露戦争の敗北とロシア革命がすぐに連鎖して起こった出来事かと思ってたんだけれども、そりゃまあいくつか経る手順はあるよね……という感じ。

ヨーロッパ史を見ていると、君主制からの権力の委譲がどのように行われたのか、正直あんまりピンとこなかったんだけれども、ロシアってその権力の委譲が失敗したが故に革命が起きたパターンなんだろうなあ、と思った。やはり産業革命で市民が力をつけること、マスコミなどの権力への対抗手段が成立することで、それまでの権力基盤って揺るぎうるんだなあ、と。現代に生きていると、圧倒的な権力が社会運動を抑圧する姿って普通に見るし、中国当たりだとマスコミもバッチリ制圧されてたりするから、市民へと権力が委譲されるのがしょーじきピンとこなかったりするんだよなー当たり前すぎて。ロマノフ家視点で、個人の行動の歴史的意味なんかもきちんとフォローしてくれるので、長尺だけど大変わかりやすい内容でございました。