ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

カラーパープル

 

カラーパープル [Blu-ray]

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  • ダニー・グローバー
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ウーピー・ゴールドバーグが! ほっそりしている! 体格の良いイメージが強かったのでビックリした。っていうか、盛んに「不細工」っていわれているけれども、全然美的感覚がわからんな……普通にかわいくないっすか? よくわからん。『天使にラブ・ソングを…』のパワフルなイメージが強かったから、こういう役柄をやられると一瞬誰だかわかんないですね。

映画としては、スピルバーグもこういう映画を撮ったんだなーとちょっと安心しますね。『シンドラーのリスト』以前、ヒューマンドラマへの転換期、って感じなのかしら? アメリカの黒人史をユダヤ人監督が取る……というアングルもなかなか微妙なところがあるけれども、マイノリティとしての社会の視線はしっかりある感じよねえ。鉄道敷設に黒人が従事させられた当たりのエピソードとか、やっぱりそこら辺は抑えるのね、という感じ。禁酒法もアメリカ史を振り返る上で避けられないポイントなんだろうなあ。

しかしまあ、映画としてはだいぶ散漫で退屈な感じだよねえ。アフリカというルーツやら宗教やらジェンダーの問題やら識字率やら、そこら辺の大変難しい要素が上手く焦点を結ばないまま時代が経過してしまっている感じ。明らかに脚本の失敗……ではあるんだけれども、それ以前に各シーンの映画的な面白さみたいなのもだいぶ減ってる感じはするよなー。ヒゲ剃りクロスカッティングとかは面白かったけれども、あそこだけ急に映画っぽい演出がぐい! とは言ってきた感じであんまり乗れなかったなー。