1とは打って変わってこりゃダメだね。深作欣二はどこら辺までやったんだろう? 脚本とかもちゃんと見てこれになったのかなあ。
2003年ということで911は起こっており、その影響もあって全体の立て付けがテロになっているが、まーそこらへんがそもそも結構かなり上滑りしちゃってるよねえ。もちろん監督は世代的にアメリカに対する忸怩たる思いがあったのかもしれないけれども、それを現代日本のティーンを中心に据えて描くのはちょっと飛躍があり過ぎて、セリフのうわ滑りっぷりが大変キツい。
前回は学校や制服という見慣れたアイコンが、そのまま殺し合いの舞台にスライドするというギャップが魅力的だったのだけれども、今回は少年少女がミリタリーの格好してサバゲーライクなことをするわけで、それってあんまり全体の設定に魅力がないんだよなー。いや、よく考えたらそっちに驚きを求めること自体は間違っていなくて、間違っているのは子供があの格好で殺し合いをすることをわりとフツーに受け入れている自分の感覚の方なのかもしれないけれども。でも世の中に少年兵がいるのはわりとフツーだし、シティ・オブ・ゴッドでプレ・ティーンが日常の服装で銃を構えている絵なんかに比べると、ただのごっこ遊びって感じだしなあ……