ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

スペシャルズ! ~政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話~

 

タイトルがなげぇ。いやまあ「スペシャルズ」だけだと区別がつきづらいのはわかるけどさー。もうちょっとこうなんとかできんのか。正直この副題は「見たくないなあ」と思ってしまった。というか「政府が潰そうとした/自閉症ケア施設を守った」という書き方も結構バイアスかかってないかこれ……

まあいいや。作品自体はクッソ良いと思います。いくつかの視点を並列に走らせながら、組織の姿を立体的に浮かび上がらさせていくんだけれども、この構成がここまでバッチリハマるのもなかなかないんじゃないかな。しかも相補的な組織ふたつを浮かび上がらせていて、これ普通に考えたらめちゃくちゃ混乱しそうなのに、中央人物のふたりをキッチリ描くことでなんとなーく雰囲気が伝わるのすごくないか。しかも出会い系でうまくいかなくて……みたいな出来事の積み重ねで人間臭さも担保しつつ、というのがホントすげーよなー。

色々と良いところはあるんだけれども、失敗に際して「救うことで自らも救われている」ということが嫌味なく提示されるのがまあベタだけれどもたまらんなあ。信仰についての話もいくつか出てくるけれども、まあそういう人間の善性と行為の話よねえ。

そして何よりラスト、舞台の上で普段社会から疎外されていた彼らが、アートの光を浴びて輝くシーンが本当に感動的で「いやー参った」となりました。あの情緒を障害者と向き合うことの根幹に据えて構成すんの、本当に肝が据わってるなあと思います。