ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

マーサ・ミッチェル -誰も信じなかった告発-

https://www.netflix.com/title/81488054

そもそもマーサ・ミッチェルという人をあまり知らないので、勝手に野村沙知代とかデヴィ夫人とかを想像していたけれども、テレビのコメンテーターでセレブとして扱われていた……みたいなのはやっぱりそのくらいの立ち位置なのかしらねえ。しかし政治のことについてきちんと突っ込んだ発言をしていたみたいなところもあるし、すると日本でそういう立ち位置の人ってそんなにいないのか……?

まあそれでもそういった女性が社会から「ヒステリック」なキャラクターとして消費をされる姿はなんとなく想像がつくので、それが政権によって演出されていた姿というのはかなりしんどいなあ。社会のミソジニー的な視点がまんまと利用されちゃっているわけでしょ? しかも政権の自己弁護のために。なるほど、そりゃまあニクソンも嫌われるよなあ、とは思いました。

しかしドキュメンタリーとしては食い足りないというか、もう少しきちんと人となりが浮き彫りになるような構成でも良かったんじゃないかなあ。夫との関係とかをもうちょっと掘るだけで、全然面白くなる題材だと思うんだけれども。それとも今更ウォーターゲート事件がアメリカ社会に対してどういう立ち位置で……というのをやる意味もないってこと? まあ確かにどっちかというと女性がメディアで叩かれる現象自体に焦点を合わせた方が良い話って感じは確かにするか……