ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

バハールの涙

 

バハールの涙(字幕版)

バハールの涙(字幕版)

  • ゴルシフテ・ファラハニ
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眼帯の女性ジャーナリストが出てきて「あれ? この映画見た?」となった。フランス語話してるから違うのには気付いたけれども、これ「プライベート・ウォー」の人と同じモデルなのね。まあインパクト強いからなーあのビジュアル。

なんて風にノンキに見始めたんだけどさー、いやー、これすごい映画ですねー。フェミニズムの問題提起にじゃあ女性も戦場に出て云々って反論が時々あったりするけれども、実際に戦場でこうやってアサルトライフル構えるのを見ると言葉がないっすね。しかも彼女たちが軍隊で戦う理由は、ナショナリズムとかじゃないもんなあ……いやあ……まあソ連軍みたいにナショナリズムで戦えばどうこうってワケでもないですが……ですがしかし……

とにかく戦場で状況をガチャガチャ動かさないのが本当に心打たれる。バンバン爆発してビュンビュン弾丸が飛び交う戦場の中で、カメラは執拗に女性戦士たちの表情や仕草を追いかけるのね。その捉えるべきものの違いが強く心を打ちます。

あと、途中に挟まれている奴隷からの脱出のエピソードも、腹を括ってる感じで感動的だよなー。あまりにもシチュエーションが象徴的で、やり過ぎ……というかんじがしなくもないけれども、それでも一種の寓話としてやり遂げるべきだ、みたいな強い意思を感じました。そりゃまあみいっちゃいますよねえ。