あら? 意外となかなか楽しいじゃないですか。
ストーリーはあってないようなものというか、「で?」みたいな感じではあるけれども、まーここまであっけらかんとしてた方がどーでも良くて面白いよね。時代を感じさせるシンセサイザーのサウンドがガンガン唸って、白飛び満載のライティングも良いし、多少繋ぎ方のおかしな編集もなかなか雰囲気を出している。っていうかヤケに最初から望遠で前ボケ入れつつ撮りまくったりしていて、なんかそこら辺の謎の気合いも微笑ましいよね。
そして見せ場のクリーチャーなんだけれども、あーなるほどなかなかよかった。最初のブリッジクリーチャーの偉業感が一番良かったけれども、他の造形もなかなかがんばっている。出産の所とかもっとはっきり見せてもらっても良かったよなー。あと今更だけれども、宇宙人は宇宙人っていうよりもコレどっちかっつーとミイラ=死体だよね。人間の死への恐怖って本能の根幹に埋め込まれているものだろうし、そういう意味では大変納得感のある造形であるなーと思いました。
しかし冒頭、木の棒を放り投げただけで異様なことが起こるあの唐突さにはすげービックリしたなあ。いちおーキューブリックリスペクトだったりするのかしら?