ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ノーマーク爆牌党

 

ずいぶん前にも読んでて面白かったは面白かったんだけれども、しかしネットなんかで見る評価とだいぶ乖離があるなーと思って再び読んでみた。あーなるほど当時の自分はちゃんと読めてなかったんだなーというのが大変よくわかった。

そもそも電子版だとないけれども、確か紙だとカバーの折り返しに問題が載ってて、それが幼心に「こんなん情報量少なすぎてわかるわけねーじゃんなんなんだ!?」と思ってたのよな。そもそもそこで大きく躓いてたわけだ。ランダム爆牌みたいな打ち筋でテンパイまで行けるのも全く意味がわかんなかったし、「色の支配」みたいな要素もどうやって捉えれば良いか理解できなかった。っていうかそもそも自分の思考回路が「流れ」という要素を全く理解してなかったんだなーと思う。

今も別に流れがあるとかは微塵も考えないタイプだけれども、当時よりはいろいろわかるようになったんで、なるほどこれは全体を通してそういった「流れ」というものを麻雀に見出すか否かという、大変ロマンティックでオカルティックなことをやっているのがすごくよくわかる。そのある種のオカルティックな「お話」を受け入れてやれば、この物語はメタレベルでめちゃくちゃ面白い内容になんだなーと思った。

あと、当時はあんまり印象なかったんだけど、宝燈美ちゃん絡みの男女の関係が結構ちゃんと描かれていてビックリした。当時は麻雀のリアリティレベルもあんまり把握できていなかったから、三角関係もあんまりしっくり来なかったんだよなー。今なら納得。