うおおおそうかあああアンソニー・パーキンス自身が監督したのか……いや、面白いなあ……
いきなりめまいリスペクトで始まる導入で、しかもきちんと捻りがあるので、結構これ期待できるのでは……? とかなり前のめりになった。っていうか殺人犯が聖母マリアに誤認されるという展開はちょっと素晴らしすぎて、「もしかしてこれはマジの傑作なのでは!?」とビックリしてしまったよ。
しかし中盤の展開はショージキヨレヨレで、あーなんでこうなっちゃったのかなあ……という感じ。バイト君の陰謀とか正直どうでも良いというか、急に猟奇的な感じで見せられても困るしかないでしょう。殺人ももうちょいもったいぶらして上げても良かったと思うんだけど、2とかの内容をすっかり忘れてるから思うことなのかしら?
水中ドボンシーンなんかもかなり象徴性を帯びているだけに、これをもう少しきちんとしたストーリーに紐付けてやれれば傑作になったと思うんだけれどもなあ……ラストシーンの母親への対峙とか、中の人の立ち位置も含めてすげー情念が乗っていたように感じられたので、ストーリーの意味づけが上手く言っていないのが本当に惜しい。