ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

虹色のトロツキー

 

 

急に満州づいている。

まあとにかく建国大学オールスターみたいなところが面白くて、新京はやっぱり興味を引かれるなあと思う。石原莞爾ががっはっはと活動したり植芝盛平が気を吐いてたりするあたりは、オレでも知ってるレベルの有名人がガンガン出てきてそりゃあ楽しいよねえ。っていうか石原莞爾が結構恰幅の良い感じで書かれていてちょっとビックリした。マンガの立ち位置としてはそのくらいの表現になるのはわからんでもないけど、晩年の印象がどうしても強いもんで……あと牛島辰熊が後半一瞬出てくるあたりとかはサービスショットだよなーとか思いながら。

しかしあんまり話自体は乗りづらいというか、正直ちょっと満州の社会状況がわかっていないので、自分の手に余るところはある。戦争・ノモンハン事件の中で翻弄される個人を主人公の視点で切り取る、みたいなところは確かに力が入ってるなーという感じになるんだけれども、民族のアイデンティティを巡る話しとかは、正直、ピンとこなくてうーむ……想像力が足りないなあと我ながらガッカリするぜ。ユダヤ人の独立国を極東に作るとか、いやあ確かに理屈はわかるんだけれどもどうもこう現実感が持てないというか。

最後にちゃんと現代に繋げるあたりとか、もうちょっと地続きで見なきゃならないものなのだろうなあ、とは思うんだけれども……