ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

その瞳に映るのは

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とにもかくにも謎のシスター。彼女のインパクトが強すぎる。彼女の最後のシーンまで、全部印象を持っていった感じ。まあ信仰に関する話だから当然と言えば当然なのかもしれないけれども。暗闇で鉛筆を落としたエピソードを差し込むところとか、いやー、素晴らしすぎて拍手喝采ですね。しかしあのシスター、キリスト教を信仰しているの人から見たら、一体どんなふうに感じられるのかしらねぇ。

様々な視点がクロスする群像劇なんだけれども、まあその位置づけがわかりやすくて大変良い感じはしました。それぞれが持っているテーマも、短いながらもはっきりわかるしね。吃音になってしまった子供のエピソードとか、ベタだけれども悪くないと思います。「バベットの晩餐会」でユトランド半島のイメージがついたのもよかったのかしらねえ。しかしまあ改めて見ると、コペンハーゲンは交通の要所なんだな。

それにしても、こんなに「崩れること」が衝撃の映画ってなかなかないよなあ。しかも念入りに2回崩すじゃないですか。ギリギリ支えられているという状況は、映画のシチュエーションとしてシンプルに強いのだなあと思い知らされました。

あと「走ること」も印象に残る映画ではある。学校に走る所と、家に向かって走ること、こちらもしつこく2回やっていて、でもこっちはお互いの意味合いが逆になっているのは、崩れることと対になっている感じで面白いなー。