ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

セバーグ

https://www.netflix.com/title/80216232

ヌーベルバーグはあんまりよくわからないので、あーそういうえばこんな役者さんいたなーと思って見てたら、えー……事実に基づいてこんな結末を迎えるのか……まじか……FBIでフーバーが盗聴してたのは知ってるし、役者が精神の平衡をきたしやすいのもまあわかるんだけれども、いやー、いやー、いやー。

とはいえこれは現実の出来事としてなんとなく予想できていたことではあり、果たしてどういう風にこの作品を見れば良いのかってのはよくわからんところでもある。主演の女性は大変素晴らしいし、浮気相手の妻との会話ともめちゃくちゃ痺れるけれども、さて全体を見た時にどこら辺に視点を合わせればいいのか……FBI内部の人間を置いて、両親として機能させるつくりもまあ確かにわかるはわかるんだけれども……それが勧善懲悪的なカタルシスを生むわけでもないから、ああいうつくりにしなければならないのもわかるんだけれども……わかるんだけれども、うーむー……

あるいはもう少し、サイコスリラーというか、軽い気持ちで協力したら、いつの間にか盗聴されているかもしれない……みたいな不安にフォーカスすればとも思うんだけれども、それはそれでちょっと意図したところとは違ってくるのかしらねえ。FBI側の始点を置いたことで、精神の変調をきたす流れが客観的に見えてしまったのは、善し悪しあるところなんだろうなあとは思った。