ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償

https://www.netflix.com/title/81341644

ラスト……ラスト……いやあ……

スパイものなので基本的には面白く撮れる題材だとは思うんだけれども、そこにスパイと対比させる殉教者を対比で置いてさらに構造が強化されてるよなあ。ストレートに元となった題材が強いので、小細工とかそういうのナシにまあ面白いよなあと思う。ブラックパンサー党について、いつもちょくちょく姿は出てくるけれども、ここまでガッツリ組織について描かれたものは見た記憶がなかったから、そういう意味でもまあ興味深い。発展が異なる組織の連帯として描かれるのは、なるほどいかにもこういう時代の市民運動って感じである。

信念と演技の二重性にまつわる話であって、主演に共感を抱かせながら裏切り行為のサスペンスを味わわせるという、高度なことをやらなければならないのだけれども、それが達成されているのは主演の芝居にくわえて脚本の妙だよなー。決定的な裏切り行為をラストまで引っ張る展開になっていて、あーそういう意図なのねというのが大変よくわかる。

まあ現実に基づいた話をここまでわかりやすくされるとどーなの? というのも思わなくはないけれども、そういうあれやこれやがインタビューで結ばれるラストの衝撃たるや! という感じだよなー。ホント、アレでみんなもっていかれた感じである…