ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ラーメンヘッズ

 

美味そうではある。美味そうではあるんだが、いやー、ドキュメンタリーとしてあんまり面白くないのはなんでだろう?

とか考えた時に、『二郎は鮨の夢を見る』を思い出して比較してみるんだけれども、あー、やっぱり被写体との距離感というか、批評性なんだろうなあ、とは思う。途中で「ラーメンが高度経済成長期とどうのこうの」みたいな話があるけれども、なんかこう、上っ面って感じで、とりあえずの知識として入れました、みたいな感じにしか思えんのよね。二郎のほうは、築地に自転車で買い物行ってネタの話をするだけで、時代の移り変わりにノスタルジーとか辛さを覚えたりするわけじゃないですか。

あるいは職人としての技の伝承の辺りも、二郎の方は全然肯定的じゃないわけじゃないですか。こっちは確かに職場はブラックだけれども、そのブラックさが全く否定されていないというか、「オレたちラーメンバカ」みたいな概念で肯定されちゃってるところがあって、そういう寄り添い方が表現としてあるのはわかるんだけれども、しかしあんまりおもしろくはないよなーと思う。

テレビとかのドキュメンタリーだったらまあこういうスタイルでも良いのかなーとも思うんだけれども、映画としてお出しするんだったらねー、もうちょっと色々考えさせて欲しいよねー、とは思った。