ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

テッド・バンディ

 

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流石にオレレベルでも「テッド・バンディって確か連続殺人やった人だよね」くらいの記憶はあったので、この映画がやるサスペンス的な展開が適切に味わえたかどうかはわからん。いやまあアメリカ人の人は当然知っているだろうから、知ってること前提で見る映画なのかもしれないけど。しかしそれにしては序盤のミスリードが過ぎる感じよねえ。

しかしそれをさっ引いてもどこを面白がれば良いのかとかあんまりよくわからん内容の映画だったなあというのが正直なところ。ストーリー的には妻側の「実は私が最初に通報した」というのがバーン! と明かされる真相、という感じなんだろうけれども、それがラストでさらにひっくり返ったりするわけで、しかもその決定的な場面が描写されないもんだから、なんともかんとも……ここまで作為的に叙述でコントロールされると、それを編集した作者の意図みたいなのをどうしても追求したくなるんだけれども、このレベルのサスペンスのためにこういうことをやられても「え? だから何?」みたいな気持ちになっちゃうよなー。

回想シーンでBGMの威力を思い知らされるあたりはなかなか良かったけれども、まあ初見のシーンでもあやしいカメラワークではあったからなー。やっぱりこれ、何も知らないままに見ること前提のつくりになってんのかなー。

せめてもうすこし、テッド・バンディを魅力的な人物に書いてもらいたいとは思いました。流石にちょっと人物像がわからなすぎる。