ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-

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なんでこれが映画の題材になったのだろう……と思ったんだけれども、あー、これベストセラーになったヤツなのね。なるほどホワイトプアの典型みたいなところを、アメリカの時代背景と合わせて見るヤツなのかあ。いやまあもちろん図式としてはわかっちゃいるんだけれども、やっぱりそこら辺のメッセージ性が薄いよなー。『フォレスト・ガンプ』見た時はそういう印象めっちゃあったんだけれども、この映画もなんか似たようなフィクションと現実の距離感の微妙さを感じる。現実を題材にとったときに、エンタメとしての気持ちよさと作品そのものが訴えかけるべきなものにズレがでることはある。確かにこんなハッピーエンドにしちゃったら、「正しく努力できないものが悪い」みたいな図式になっちゃうもんなあ。うーん、難しい問題だぜ……中盤からあのばあちゃんの存在感がガンガン増していくところで「うーんやっぱり正しく行為することで正しく報われるべきだよね」という公正世界の気持ちよさが物語に乗っちゃって、それはそれで大変気持ちの良いことなんだけれども、しかし現実には正しく行為できないヘロイン中毒の母親が今日もまた生み出されている、という状況があるわけで、やっぱり作品としては気持ちをのっけちゃいけないんだよなーと思う。いやあ、難しい作品だよなー。どうしたって自分の家族にひきつけて色々考えてしまうのであった。

まー何にせよヘロインは良くない……