ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち

 

事実を元にしてんだかしてないんだか脚色が多いんだかなんだかよーわからんな。まあモデルになった出来事がもしあったとしたら納得感はある。しかしまああんまり映画中でも推してないところを見ると、インスピレーションの元くらいなんじゃないかなあとは考えてしまう。原作の本? 一応読んでみようかしら……

しかしそこら辺抜きにして映画にするとめちゃくちゃ図式がびみょーというか、そんなわかりやすく主人公が病気になって、そんなわかりやすくライバルが逆転するとか、いやまあ普通に考えるとやり過ぎだよねぇとは思う。ただまあそれが露骨になりすぎないようなコントロールは効いていて、そこら辺のさじ加減はそんなに悪くない。別に良いってほどでもないけれども……

むしろゴリアテ的な寓話としての強度がどのくらいあるかなんだけれども、そっちの方はどうもいまいちピンとこなかったなー。インフラを敷く仕事って要するにオレンジの仕事の比喩に当たるところだと思うんだけれども、含意悲哀みたいなのそんなに出てなかったよねー。ロシア系移民で父親をリスペクトしていて、みたいな前提も描いてあるんで、意図してるのはわかるんだけれどもさー。スピードを増していく金融市場の恐ろしさって、あの元上司ひとりで代替できるようなもんじゃないでしょ。アーミッシュの信仰をカウンターとして置きそれが救いになるのは、ある意味安易な解決にしか思えんなー。