ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

激動の昭和史 軍閥

 

あ、これちょっと見所があるぞ……

二・二六事件ってやっぱり歴史の中でどういう位置づけかよくわからんところもあったんだけれども、この映画の冒頭で取り上げられると「あーなるほど」って思うな。そうかこれ昭和11年とかの出来事か。いやなんでそういう視点で見なかったの今まで? という話だけれども、どうもこう、クーデーターってそれ単体が異常な出来事って感じで、それを太平洋戦争と結びつけて考える思考回路がなかったのだった。いやでもホントすげえ事件だよなあ……そして鈴木貫太郎が命を救われるという巡り合わせよ……

全体を通して東条英機の映画で、彼の信念やら苦悩やら独裁やらで終戦までが括られているわけだけれども、もうひとつのラインとして「マスコミが果たすべき役割」への思いが結構強めに押し出されていて、日本の実録でこういうアングルの映画があったんだなーとなんか新鮮に感じたのだった。「竹槍事件」とかたぶん初めて知ったけれども、いやあこれだけで映画の題材になるようなものだし、それを教訓みたいな形で映画に落とし込むこともあったんだなーと感心してしまう。いや、日本にはこういう形でマスコミを語る映画って、あんまり思い当たらなくてさあ……『新聞記者』とかあまりにも表現が稚拙で、この映画の特攻隊員からの糾弾の意義を見てくださいよ、という感じ。

後はまあ、サイパンの赤ん坊のエピソードが強烈だよなあ……あの話からの東条英機への編集は、たまらんですね……