ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

氷点下へのダイビング-心癒やす旅路-

 

いやーあの急に号泣してしまったというか、途中で科学者が出てきて「冷たい水の中でフリーダイビングするのは肉体に強いストレスを与え、それは精神的な苦痛を受けたのと似ている」みたいな解説が差し挟まれるじゃないですか。あれでもう轟沈ですよ。それまで「なんでこんな変なことをしているんだろう?」「自分探しの旅かな?」「自暴自棄になっているのかな?」みたいな雑な認識でいたところに、彼女が海の冷たさと向き合うことが、そのまま自身の過去のストレスと向き合うことという意味づけが与えられるわけじゃないですか。そんなん参りますよ。マジで。轟沈。

まあ結局その一点が劇的に素晴らしいドキュメンタリーであるのだけれども、後半の「スピリチュアル」な方面に展開するのはちょっとハラハラしちゃうところもありますよね。ヨガとか、あと演劇とかもそうなんだろうけれども、肉体を操作することで精神をコントロールするのって、まあ普通に良くあるやつなんで。いやもちろんこの人がソレを行っているとかそういう話じゃないんだけれども、あーなるほどこのテクニックを悪用するとカルト的な仕組みも作れて要っちゃうんだろうなーみたいなことはすごく思いました。