ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

DOGLEGS

 

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  • サンボ慎太郎
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vimeo で観れたので。最近ミゼットプロレスのデマがあーだこーだ言われているのをみる機会が増えたので、果たしてどうなのかなーと思ってそこら辺のドキュメンタリーを見たかったんだけれども、そういうものがあんまりネット上になくて、うーんどうしようと思ったらこの映画があった。ミゼットプロレスというよりは障害者プロレスだけれども……

しかしプロレスって一体何なんだろうなあ、というのを考えてしまう。格闘技をするのはまあわかる。それで試合で、結果的に人前に出るのも良い。でもこれはプロレスだ。お客さんがいないと成立しない興行なんだ。なんでわざわざ人前に出て、しかもボコボコに殴られる姿を、見せようとするんだろう。これは一体何なんだろう。

SM……というわかりやすい見立て提示されるけれども、うーん、それは果たして本当なのだろうか? もちろんリングの上の二人には愛憎が渦巻いているのはわかる。けれども、それを見ている観客は、どんな気持ちでそのSMショーに向き合っているって風には思えない。興奮しているわけでは、多分ないんじゃないかなあ。少なくともオレは、「これはなんなんだ?」と困惑しながら、映像と向き合わされていた。

でももしかしたら、その困惑こそが魅力なのかもしれないなあ……プロレスというショーアップされたエンターテインメントの見世物の形式を借りて、わかりやすいエンターテインメントとはかけ離れた、障害者たちの人生が展開される……俺たちはプロレス/ドキュメンタリー映画という形式で彼らの人生を消費しようとするが、しかし彼らの生き方そのものがそれを否定する……みたいな。オレは全然飲み込めず、消化できず、今もまだ喉に骨が刺さったままって感じである。