ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ビリオネア・ボーイズ・クラブ

 

とにかくケヴィン・スペイシーの説得力ですよねー。若者が演説シーンやったところで、ケヴィン・スペイシーの電話の説得力に全然勝てないんだもん。最初のうちはペーペーだから良いけど、メンターに様々教わって以降、例えば買収のシーンとかはもっときっちり説得力が見える描き方にしないと、まずいと思うんだけれどもなー。まーでもその説得力の持たせられない感じが、ボーイズ・クラブって感じではあるのかしら。でも最後の最後まで、主人公に納得できなかったというか……とってつけたように「このお金は返さなきゃ……」とか言われてもなー。

あとこういう映画って、普通もう少し「成功」の描写をきちんと描くものだと思うのだけれども、そんなに雑にそこをすませてしまうのもナンダカナー。これって収益を得ることが絶対できないビジネスモデルにしか見えないじゃないですか。成功してないのに転落を描かれても、それって借金でドラッグ漬けになってんのとあんま変わんねーよな見てる方としては。

あと「街が悪い」っていうのは理屈としてはわかるんだけれども、「お金があること」の魅力をもうちょっと魅力的に描けなかったものなのかしらね……セックスシーンで唐突に株のインサートがあったのは笑ってしまったけど、まあそういうところで欲望の描写がこなれていないって感じがめちゃくちゃする。