いやあ……俺、恥ずかしながらアクション映画の俳優としてのリーアム・ニーソンを認識したのってつい最近で、だからなんでこんな感じになってんのかマジで良くわかんねーんだけど、いやーすごいねー。だってこれってもう設定がめちゃくちゃじゃないですか。リーアムを電車の中で活躍させるためだけにこんなワケわからん意味不明な状況がつくられちゃうわけでしょ? もーびっくりだよ、びっくり。すごい現実の湾曲力。
でもってその湾曲されたシチュエーションがそこまで生きているかというとあんまりいきていないのもすごいね。カードのところみたいに一人一人話を聞けばオッケーってんだったらそうすりゃ良いだけのはずなのに、そうせずに色々策を弄してリーアムをアクションさせようとするから色々問題がこじれていくこの感じ! いやーホント眩暈がしますね。
あともう序盤の想いきった編集で「家族が大事なの! オッケーね!」というところまでワンセットでやってしまうのもまたすごいよなー。「自分たちは家族を守るオヤジの話をやります」という割り切りっぷり。迷いのなさ。普通あそこまではできないよねぇ。