ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

アメリカの原理主義

 

アメリカの原理主義 (集英社新書)

アメリカの原理主義 (集英社新書)

  • 作者:河野 博子
  • 発売日: 2006/07/14
  • メディア: 新書
 

2006年かー。オバマが就任する前の空気感ってこんなだったんだなー。

アメリカって延々こういう揺り戻しがある中で社会を構築しているのだなーというのがよくわかって大変勉強になる。というかこれ、ディテールはだいぶ違うけれども、原則的に行われている事ってまああんまり変わりなくもあるよね。

タイトルに違わずいわゆるエヴァンジェリストの周りの話をしているわけだけれども、やっぱり根本的にアメリカという国家を成り立たせるものが宗教という所がわかりづらいんだろうなーと思う。メイフラワー号でやってきた人たちが作った国家で、しかも世界史的にもオンリーワンな立ち位置で、アメリカの中だけで完結してもオッケーってくらいだから、まあそりゃ確かに特集な世界観にもなるだろうし、そこで培われた宗教に対する感覚が理解できなくてもしょーがないのかなーとは思った。政教分離とかそれでホントにできてると思います? という感じ。

もちろん宗教右派の話ではあるのだけれども、炭疽菌とか極右ミリシアとかの話も面白く、あーそうかなるほどそういう流れがあるのねーと納得。プロライフ・プロチョイスの問題もあーそうやって争点になったのかーという感じで、あーなるほどーだからギンズバーグは重視されるんだなーと思いました。