ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

シュルレアリスム 終わりなき革命

 

シュルレアリスム 終わりなき革命 (中公新書)

シュルレアリスム 終わりなき革命 (中公新書)

  • 作者:酒井健
  • 発売日: 2014/07/11
  • メディア: Kindle版
 

「シュール」って聞くけどよくわからなかったので。諸橋近代美術館行ってダリのあれやこれやを見たり、あと太陽の塔の映画を見たりもしたけれども、シュールレアリスムって一体何なのかわからんとちょっと流れが全然わからーんというのもあった。

でで、読み終わって思ったのは「うおーいまのタイミングで読んで良かったー」という感じ。多分2年前に読んでたらサッパリわかんなかったと思う。ここしばらく、西洋美術の本を読んだり、あとアメリカあたりの現代美術の流れをなんとなーく追いかけていたから、ちょうどその間にスッポリこの本の内容が当てはまった感じ。まあフロイトとかがバックグラウンドに敷かれてきたりもするから、それだけじゃないのだろうけどねー。いやあ、面白い。

無意識が何で大事なの? というのが昔から不思議だったんだけど、最近ようやくなんとなくわかるようになってきたわ。中島らもとか昔から読んで、うーん下敷きにしてるものがわからんなーと思ってたけど、あーそうかーそういうことねー。そりゃまあドラッグカルチャーとの親和性も高いことですわよね、とは思った。理性的な枠組みを取り払って、創作の中に偶然性をいかに取り入れるか、そしてその偶然性でいかに人類の認知能力をハッキングして理性化できない感情にアクセスするか、みたいな試みで、あーなるほどそれがアメリカの現代アートに繋がってくるのかーという目からウロコ感が半端なくありました。ホントに今読んで良かったですわ。