ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

キャッツ

 

キャッツ [Blu-ray]

キャッツ [Blu-ray]

  • 発売日: 2021/02/03
  • メディア: Blu-ray
 

く、くそやべー! ミュージカルは見たことないけど、これ、良くないよね。信じられないくらい良くない。ビックリ。

まずは第一に見た目の問題がある。というか、根本的に見た目はめちゃくちゃ見た目は大事なんじゃないかと思う。こんなのストーリーらしいストーリーもなくて、各キャラクターの特徴に刹那的に感情移入していって歌と踊りで楽しくやろう! みたいな話のはずなのに、そもそも根本から感情移入しづらいキャラデザになってるのはもう致命的なんじゃないのかなー。慣れとかそういう問題じゃないと思う。

でまあ、そんなとりとめもないストーリーに芯を通すべき役目はやっぱり主人公が負っていると思うのだけれども、その主人公への感情移入のできなさがやばい。というか、なんなのあの最初の袋から出てくるシーンのカット繋ぎ? あれ細切れでイマジナリーもバンバン踏み越えて、混乱を表現するようなカットだと思うのだけれども、その混乱ってすでに混乱をさせられている主体者である主人公に共感ができているからこそ成立するヤツでしょ? それがないままガチャガチャカットを切り替えるものだから、もう最初から焦点が合わなすぎて「マジでどうでも良い」という気分にさせられたよ。身体的な動作って、もうそれだけで人間の注意を惹きつける力があるはずなのに、それをカットでズタズタに切り裂くんだもんな。まじでありえねーよ。

みたいな意味わかんねー混乱のシーンが怒濤の勢いで続いたものだから、ジェニエニドッツの素晴らしさは一服の清涼剤になったのだった。あそこで始めて「動きってのはそれだけで視聴者を感情移入させる働きが(本来は)あるんだな」ってことに気付かされたもん。あとはまあ聞いたことある「メモリー」堪能して終わり、みたいな感じだよホントに。