ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

エルカミーノ

 

映画の撮り方をしているけれども精神性はまあいつものテレビシリーズって感じであり、映画としての満足感を求めて見るとだいぶ肩透かしかなあと思います。いつものように2時間が終わっていた、という感じ。それまでの積み重ねがあるから、普段よりはだいぶ情緒を感じるなあとは思うけれども……

このシリーズの緊張感を支えていたのは「嘘」だと思うのだけれども、それが失われてしまったせいで、まあ全体的にストーリーが弛緩するのはしょうがないところはあるよね。ジェシーってシリーズを通して様々傷を負わされてきたけれども、基本的にはストレートに自分の感情と戦ってきたキャラクターではあるわけで。

まーでも逆に言うと、「逃げ出したい」という希望を叶えるしかない、特に工夫のしようもないストーリーの構造で、普通にドラマを牽引できるってのは、まあすごいことではあるんだよなーきっと。ここら辺はドラマを作る人間としての根本的な体力が違うんだろうなーと思いました。

まあしかし、登場人物全員歳を取りましたよね。でもってそれはもちろん、ジェシーが最後に格の違いを見せつける説得力にもなっているわけで。

いやあ、まともにちゃんと見たドラマってなかなかないんだけど、さすがに面白かったなあ。