ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

マンク

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デヴィッド・フィンチャーの映画がNetflixに来てるのに全く気付いていなかったとかマジで迂闊。っていうか結構映画久々?

ぶっちゃけ『市民ケーン』を見たのってだいぶ昔なので、この映画のスタイルがどこまでスタイルを再現できているのかがちょっとわからない。シーンの切り替えのところとかは特徴的なことやってるけどあんな感じで切り替えるんだっけ? 手前に人物がいるカットも多用されていて、あーたしかパン・フォーカスの教科書に載ってるヤツだよねーと思った。1回ちゃんと見返そうかしら……

しかしデヴィッド・フィンチャーの父親が書いた脚本なのねこれ。結構扱われている題材がタイムリーというか、今映画にする意味がきっちりあるというか、むしろ今に向けて描かれたわけではないというのが意外というか。演出でいろいろ弄ったりはしたんだろうけど、まあここら辺は普遍性がある内容ってことなんだろうなあ。最初はちょっと構成がわかりづれーなーとは思ったけれども、終わってみればかなり狙いは露骨だったのだなーと思う。っていうか共和党への不支持をあそこまで露骨に全面に出すのすげーよなー。カリフォルニア州!

あとデヴィッド・O・セルズニックが「あれー本物のこの人の写真はなんかで見たぞ何だっけ?」と思ったんだけれども、あー、ヒッチコックと『レベッカ』でやり合った人か。

撮影のスタイルもあってか、デヴィッド・フィンチャーということをそんなに意識せずに見た内容だったけれども、ナチスやら新聞王やら愛人と象やら飲酒やら、時代の空気に浸るないようだなーと思いました。