ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

カメラが捉えたキューバ

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何はともあれあの農場の3人のじいさんがすごすぎる。あんな逸材よくまあ引っ張って来られたもんだ。そりゃまあ意義から言ったらカストロ単独インタビューのほうが重要なのだろうけれども、作品としてはあの3人の晩年に寄り添うドキュメンタリーになっちゃってるよなー。そもそもキューバってのがこの50年で凄まじい変化に見舞われてしまったわけで、そこで継続的に取材しているという特殊性から来る説得力がやべー。こんなドキュメンタリー他に有り得ないよなー。

冷戦でキューバの経済がヤバくなって、くらいの流れは一応知っていたけれども、いやーそこで農業やってた80オーバーのじいさんトリオが農場から牛馬を盗まれ夜道を歩くとマチェーテで襲われるみたいな現実をリアルに見せられると「うわやっべ」と思いますね。このじいさんたちまじで生きていけるの? と思ったらその後ちゃんと復活して牛まで2頭買って畑を耕してるのとかマジヤベー。だって92だよ92。そんな年で農業で牛買う? すげえよ。その意欲に本当に驚きだよ。

あと家族のうち一つがふつーにアメリカに行ってて「うおーリアルなやつだー」となった。結構アメリカ映画でキューバとの国境で言ったり来たりする話も見たからね。ソ連からの援助が消えて観光産業に力が入って経済原理が徐々に進出して……みたいな流れもちゃんと市民の目から捉えられていてうおーなるほどなーと大変ためになりました。