ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

イグアナの娘

 

イグアナの娘 (小学館文庫)

イグアナの娘 (小学館文庫)

  • 作者:萩尾望都
  • 発売日: 2014/08/25
  • メディア: Kindle版
 

萩尾望都を読んだのは、うーん、いつぶりだろうか……そもそもそんなに少女マンガ自体を読んでないからそれだけで新鮮ではある。

そしてまあイグアナの娘のビビッドさである。そりゃまあ比喩でストーリーを語ることが時には有効に機能するのはわかるよ。わかるけれども、えーと、これあまりに暴力的すぎやしませんか? こんなにどぎつく描くことができるなんてなー、マンガってすげえ表現媒体だよなー。しかもこのイグアナの表現。いや別にイグアナって見ていてそこまで嫌悪感抱くような動物じゃないじゃないですか。それを記号化して主人公の位置に置いたことでこんなにも生理的に嫌悪しちゃう感じが出るのはなんでなんじゃろ。すごいなー。

まああとはアレよね、今日色々ジェンダーとかの話に意識を向けてから読むから、うおーなるほどーそういうところに問題意識を持ってマンガを書いてんだなーというのが大変強く目につきますね。あんまりそういうところにばっかり目を向けるのも良くないんだろうけどさー、ほら、不倫未遂の話とか、「マディソン郡の橋」とか見た後だから色々思うところがあってね……

あとはこの強烈な親子関係に対するこだわりだよなあ。作者の思考がどうしてもべっとりと染みついちゃっている感じ。これってマンガくらいの人数規模でやるからこそできる感触だよなーと思いました。