ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

泥の河

 

泥の河

泥の河

  • 発売日: 2018/03/01
  • メディア: Prime Video
 

『FOUJITA』の監督なのね……

1981にこの映画を撮るのかーなるほどーという感じ。「もはや戦後ではない」みたいなタイミングのこのくらいの視点の日本映画ってなかなか見ないから新鮮。高度経済成長期の日本を描いた映画って少ないよなーと不満を持っているのだけれども、オレが当たってないだけだったりするのかしら? いやでもここら辺の作品にアクセスしやすいかっていわれたらそんなことないよなー。黒沢・小津あたりはまあさすがに良く言われるけど。軍歌とか歌う辺りの空気感とか、おーそうかーそういう感触になるのだなーとなんか納得してしまう。

原作宮本輝って話だけど、自分宮本輝も学校の教科書とかでちらっと読んだレベルなので、むしろCMとかのほうが印象に残っていたりする。なんちゅーか、良くも悪くもいい話って感じの話だよねー。まあしかしそれだけ普遍性があるっちゅーことかもしれぬ。というか郭船みたいな概念が今まで自分になかったもので「あー……そういう世界もあったよね……日本にね……」みたいな気付きの方がでかい。あと加賀まりこお美しい。たいへんよろしい。

やはり子役が素敵な映画であって、主人公のあの小憎たらしい表情をじっくりじっくりとっているのがとても良い。でもやっぱりちょっと年上にお姉ちゃんがいるのがいいよね。あのくらいの年で母親の姿を見ながら世界を懸命に理解しようとしている辺りがマジたまらんと思います。