色々話題のタイミングでもあるので見た。
サービス精神満載だなーと思う。自分は麻枝准にそんなに思い入れあるわけでもないのでわりとフラットに見たと思うんだけれども、まあなんか変なつくりをしているのはわかる。序盤から「一体コレは何の話なんだ」というのがわからないままストーリーが進んでいき、中盤で「えーっ!?」ってのがあって、ラストでとんでもないところに着地する……のだけれども全体を通して「いやいや……」みたいな感じになってしまうのはまあ全体の設計の問題だよなー。でも多分この感じは全体を設計すると良さが死んじゃうんだろうなー。うーむー。
まあ普通にタイムリープの能力は全体から見て持て余してて、あそこであんな行き当たりばったりの能力封鎖をしないとバランスがとれなかった辺りとか、設計せずに美味しそうなヤツを摘んだんだなーという感じは否めない。一番最後のインフレのさせ方とかもあまり想像力を越えていかず、もうちょっと違うやり方はなかったのかなー、でもああやってやるしかなかったんだろうなーというかんじ。
一方妹が死んだ後の話とかのクレイジーで「おいおいどこまでいくの……」って感じは素晴らしく、こういう日常の生活が死とか暴力とかに全く何の障害もなく接続されてしまう感じはすげーものに触れてしまった感があって良い。ヒロインが呆気なく暴力を振るい振るわれる辺りとかも、うーん脚本家はふつーの倫理観で生きてねーんだろーなーと思う。
しかしこの全体的にとりとめのないはなしをなんとかまとめるにはどうすりゃ良いのかなー。もう少しキャラをちゃんと行かす必要はあるのかなーと思うけど。友人の後半の空気もそうだけど、ヒロインのキャラ性は如何ともし難いよなー。まあそこら辺を生かした告白シーンではあったけど、それにしたって好感が抱きづらい……