うーん……オレがジェームズ・ボールドウィンの知識がなさ過ぎるのがわるいのかなー。明らかに作家の視点から切り取ってあって、多分その人に対しての知識があったら見え方が全然違ったんだと思う。オレはそこが掴みきれないので、色んな貴重な映像が流れるものの、それをどのように連続的に解釈すれば良いのかがよーわからんなーという感じ。マルコムXについてとかはもう少し知っときたいなーとは思うけれども。
それにしても合間合間に挟まる映画? ドラマ? の引用は「まあそうだよねー」というか、明確にフィクションの中で黒人がどのように描かれそれが現実に影響を与えてきたかを前提としていて、今の日本であーだこーだ言われている萌え絵描写の議論とは全く別の位置にいるなーと思う。フィクションが現実の偏見を再生産し得るっていうのは当たり前だし、それは表現の自由とは競合するけれども、そのなかで妥協点を探していかなければならないってのは当然に思えるんだけどなー。ましてアメリカでは『國民の創生』の影響力があったわけだから当然っちゃ当然か。