うーんたるい。テンポが遅すぎて最初から全く乗り切れなかった。今更そんな当たり前の道具立てをたっぷり時間をかけて説明する必要ある?
ストーリー展開はインフレせずに、映画として魅せたい部分は冒頭とあとサンフランシスコでだいたい想像がつく感じ。もうちょっと志を高く持ってくれてもいいんじゃないですかね。サンフランシスコのカーチェイスの既視感には参っちゃった。一応ヴェノム的な見せ方もしてはあるけれども、一際すごいってわけでもないからなあ。ってか空中に飛んで……みたいな簡単に解決できるあのアクション、わざわざスローモーションで見せる意味どんだけあるの?
最後のドロドロになりながらカメラぐるんぐるんまわして殴り合いを見せて、というのは意図としてわかるんだけれども、あのふたりの因縁ってそんなに積まれているわけではないから、中から顔が見えたりあるいは生身の2人になったりして殴り合ったところでそんなに感慨も生まれようがないんだよなー。
そしてサンフランシスコ拠点にフリーのジャーナリストやるとオークランドなのねーというのは大変納得がいった。いやまあでもそういう土地でジャーナリストが主人公の立て付けで、こんなにつるっつるの外見でいいのかなーとは思うけど。そこら辺は食料品店のコミュニケーションでクリア、って認識なのかしらねえ。