そしてラストで砂漠をやるのかー。
最近壁と砂漠の話はなんかで見たなーと思ったら、アレか、『すべての政府は嘘をつく』だったっけ? ちゃんと問題になってるヤツなんだなあ。
国境警備の人々がこれまでの組織とは違ってかなり同情心を抱いているように見えるのは、まあやっぱり死体に直面するからなのかしら。もちろん組織として越えてはならない一線はあるし、水は蹴っ飛ばしたりしてもいるけれども、人間の命と直に向き合う現場であるからして、そこら辺の感覚も違ってくるんだろーなー。サボテンのとげだらけになって1週間以上歩かれたらそりゃまあいろいろ考えるよな……
また直接的に死を扱っているからして、シリーズの中でもっとも直接的なインパクトの強い話数でもある。有無を言わせぬ死の説得力。家族が骨のDNA鑑定でようやく死を知る、というのは大変過酷な状況であることだなあ……
しかしこの状況って全く合理的には見えないんだけれども、利権が絡んでこういう制度が成り立っている、という認識で良いのだろーか。『すべての政府は嘘をつく』でもそんな感じになっていたっけ。
いやー、制度が利権を生むのは構造上避けづらいから、やはりこのようにきちんと情報が公開される・報道がなされることは大切なんだなあと思います。個人的な興味もあって大変勉強になるシリーズでありました。