ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ザ・ファイブ・ブラッズ

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おーなるほどこういう風に語るのかーという感じ。ベトナム戦争のドキュメンタリーを予習していたので、途中で挿入される写真や映像・エピソードの数々を、あーううんこれ知ってるあの時のアレだ、と確認することができてとても良い。どんな映画でもそういう予備知識があることで理解は深まるんだろうけど、この映画の場合はそれが一際強いよなーと言う感じ。

なんにせよ思うのは「黒人の歴史」を語ろうとする意識の強さ。この延長線上でBLMを用いて話を締められると、うーんすごいなーと唸らざるを得ない。少なくとも日本人が中途半端な知識で「暴動は良くない」とか言えるような問題じゃないよなー。

あと黒人がベトナム戦争を通じてアメリカからの抑圧を語る話であると当時に、当然ベトナム人にもその当時の記憶が後を引いているという話でもあり、黒人とベトナム人がアメリカの遺産を巡ってフランス人の手引きで命懸けの殺し合いをするという、まーなんつーかひでー話ではありますよね。埋まっていた金が巡り巡ってBLMの資金になるとか、なるほどなーという話ではあるのだけれども。

ガンのお父さんが死ぬ間際に罪の意識を告白できる辺りはまあベタだけど良いなーって感じがする。全体的には力の抜けたロードムービーという感じで、ラストのわりとお座なりなランボーアクションも含めて、まあそんなに肩肘張らず見ても良いんじゃないかしらと思いました。