いやーこんなんズルい。お話のフォーマットとしてわかりやすすぎるでしょ。ラストに母の死が突然入る辺りとか、なんというか、こういう構成にしたくなっちゃう人生だよなーと思う。
前半の日本にいた頃のワルをしていたパートがわりと長くて、肝心の刑務所内の出来事がそんなに触れられていないのはちょっと残念ではある。ああいう「元ワルのおっさんたちの回顧録」も確かに面白くはあるんだけれども、ねぇ。そういうのが見たければヤクザものを見れば多分事足りるわけで。
そもそもチカーノの文化というのがあんまりよくわかってないのもある。ローライダーのアレですよね? なんとなくのイメージで家族の繋がり強そうとか信心深そうとかはあるけれども、なんで日本人が受け入れられたのかとかそういうところを文化的なバックグラウンド含めてもっと深く知りたかったよなー。あーでもヤクザのにいちゃんがどうやって英語を学ぶかみたいな細部とかはチョー面白い。やっぱり異文化交流って根本的に人の心をくすぐる力があるよなー。
あとなんでカルフォルニアに入れなかったの? と思ったら指が欠損してるからとか「えー!?」って感じ。そんな条例あるんだねカリフォルニア州。