なるほどなー。これめっちゃ勉強になる。そうかプロパガンダってこういうふうに行われているいんだなーというかんじ。あとアメリカっていう国のアイデンティティやイメージをこんなにも節操なく引用してジャンクだらけのストーリーをつくっていくんだなーって感心した。後半突然ニコラテスラ出てきてエネルギーがざくざくで自然に優しい！ みたいな展開になったときは余りの節操のなさに呻き声が出たよ。節操なさ過ぎてこれはすごい。
全体的に筋だったストーリーにはなってなくて、どういうロジックで何を主張しているのかが全然わからなくて凄い。理解しようとする視聴者を徹底的に翻弄して、大量の情報量で思考を麻痺させる感じ。その合間合間に大統領や有名政治家や軍人のいかにもそれっぽいワードがガンガン挿入されるもんだから、断片から好きなストーリーを読み取りたい陰謀論者はまあそういうふうに読んじゃうよなあってつくりになっている。なるほどこういうふうにやるんだなー。
フェイクニュースなどの時事ネタも散りばめて、「どれが本当の情報かわからない」みたいな状況をつくっておくのもとても良い。地球平面説の映画で、登場人物が「自分がＣＩＡの手先でないことを証明する手段がない。だから好きに信じれば？」といった態度と同じ。この映画でもエビデンスに関するあれやこれやを軽やかに躱してるしなー。
いやー、科学って本当に大事だなーと思いました。
