ネオレアリズモがなんだかわかってなかったので、イタリアにそういう流れがあったのだよー『自転車泥棒』とかもそうだよーと言われてあーなるほどなんかわかったよーなわからんよーな。いやそもそもローマがナチスに占領されているという前提時点で「?????」となって歴史を見直すハメになりましたよ。考えてみればそうだよねーファシズムへの反抗がテーマになり得るのだよねー。イタリアの古い映画ってヤケに赤いしなんか共産主義っぽいニュアンスがあるなーと思ったら、なるほどそういうバックグラウンドがあったのねー。ちゃんと歴史を見直さねば……
映画は見所たくさんで、まあベタベタと言えばベタベタなんですが、ハラハラドキドキのシーンで画面に釘付けになってしまいますね。死にかけの老人と偽るシーンもそうですが、なんといってもあの「荷物を私が持ちますわ」シーンのサスペンスがちょっと異常。いや、ヒッチコックだったらもっとちゃんと意味づけするんだろうなーと思うんですが、突然ぶっこまれた大金が大した必然性もなくハラハラドキドキの危機に陥ってしまうという、エーこれ何の意味があんの? みたいな謎感も含めたサスペンスが不思議な吸引力持っててねえ……
あとはなんといってもジャケにもなってる撃たれるシーンですねー。あれはちょっとショッキングで言葉を失いますはい……