あ、これもグラフィティ絡みの映画なの? と思って見始めたけれども、んーまあ思ったよりはちゃんとした筋書き? なのか? まあ最後までちゃんと見られたので良かった。
一番良かったのは「ローライダー」の文化まわりの情報で、あの一番良いところでメキシコ系移民のルーツを明かしていくのはめちゃくちゃ納得感があってノックアウトされてしまった。そもそもなんであんなふうに改造してんの? ってのはずーっと疑問だったから、あーなるほどだからねーと大納得。
であると同時に、確かにこれグラフィティと絡めたくなる題材だよなーとも思った。冒頭で警官に見つかって逃げ出すとか、車に絵を入れるとか、映画としてはめちゃくちゃ理にかなってはいるけれども、いやしかし果たしてリアルなところはどこまでつながりあるのだろーか。
でもなー、あのレベルのタグが「みんな高速で見てたよ」とか言うのは明らかにウソだよなー。一応アートとグラフィティの関係も結構真面目にやっていた感じはするけれども、ヒロインとの関係がストーリーの中で上手く機能していたかっていうとかなりビミョーじゃないですか? なんかルーツの不在を引っ張り出すための当て馬にされただけって感じで、主人公ももう少しストリートでアートを表現することのなにがしかは話の展開に組み込まれていても良かったんじゃないかなーと思いました。