ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

フレンチアルプスで起きたこと

 

フレンチアルプスで起きたこと(字幕版)

フレンチアルプスで起きたこと(字幕版)

  • 発売日: 2016/06/15
  • メディア: Prime Video
 

あ、これって 『ザ・スクエア 思いやりの聖域』の監督だったんだ。なるほどねー。

なんかWikipediaには「コメディ」って書いてあったけど「え、マジで?」という感じ。このレベルのコミュニケーション不全の状態はオレ全く笑えないわ。最初から自分の行動を否認しようとする夫は「この人生きづらいだろうなー」ってシンパシー抱いちゃうし、もちろん妻には「あーつらそー」って感情移入している。でも一番共感したのはあのヒゲのおっさんで、夫側の行動原理を言語によって意味づけしようとする態度はめちゃくちゃ親近感が持てるし、あと自分のこだわりを曖昧にできなくてあんな夜まで相手に迷惑をかけちゃうあたりとかもーなんか他人事には思えない。

だから当然ふつーに夫が泣き出すシーンでは、あー辛い辛いとのめり込んだし、その後子供ふたりがかすがいになるシーンはベタだなーと思いながらも妻の不承不承のリアクション含めてあー良い映画だなーと思ってしまっていたのだった。

まあだからラストの皮肉な展開がガツン! と効くよね。あそこでヒゲおじさんにまできちっとフォロー入れちゃうあたりが「うおーこの監督意地が悪いなー」って感じ。

しかしじっとりたっぷり人間ドラマの狭間に挟まる雪山の自然がチョー効いてるよなー。大自然の圧倒的な迫力が生む対比のリズムみたいな感じが堪らん。いやオレが『シャイニング』好きすぎるだけかもしれないけれど。