ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ロスト・イン・ラ・マンチャ

 

『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』がようやく完成!? みたいなニュースをちらっと見ていたから、確かにあのおっさんふつーの神経してなさそうだけどどんな感じで映画作ってるんだろ? と思って見始めたんだけど……いやあ、ちょっと面白すぎる。つくる前からトラブル続出、なんてのはまあどの現場だってあることだろうけど、撮影開始からのF16・雷雨コンボにはもう笑うしかない。こんなんどれだけ科学を信奉している人間でも「この作品は呪われてる……」って思わざるを得ないでしょ。いやまあパッと見た感じ、テリー・ギリアムはエネルギッシュでガンガン前に進める推進力のある人に思えたんだけど、その勢いさえ打ち砕いてしまう圧倒的な災害だもんなあ……で、ウィキペディアとか見たら、その後も様々な不運に襲われて紆余曲折があった後の完成でしょ? いやー、凄いわ。執念だわ。

しかしロシュフォールはマジでドン・キホーテって感じだったなあ完成が見たかったなあ……ジョニー・デップが読み合わせでいきなりネタ出しをするあたりとか、いかにもって感じで空気感が良かった。

あとオーソン・ウェルズも途中で挫折している、というのがまあオーソン・ウェルズ感がありますね……キューブリックのナポレオンもそうだけど、偉大な人物・作品の挫折にはなんか謎のロマンがあるよなあ……『クレオパトラ』みたいな失敗もそれはそれでロマンだとは思いますがますが。