ルイスと不思議の時計

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へー、『ホステル』の監督なのかー。まあそもそもホラーの勘所があんまりよくわかってないからなんもいえんのだけれども、しかしこの映画の雰囲気作りって成功してますかね？　これってやっぱりお屋敷の映画であって欲しいわけで、するとこの建物の構造、位置関係の曖昧さ、みたいなのがだいぶ気になってしまうんですよ。『エクソシスト』とかもう「あの部屋に行くのはヤバい！」みたいな感じになるわけじゃないですか。いや、そこまでいわなくても、地下室には地下室の演出があるはずだし、あんなもったいぶった階段の２階には２階の演出があるべきだと思うんですよ。それがねー、なんかのっぺり均質って感じでねー。

そもそも最初に驚かしてくれた時計だらけの感じも全然生きてないじゃないですか。あれってラストの大仕掛けにちゃんと繋げていくべきなはずなのに。対してかわいくもないイスとか出してる場合じゃないと思うんだけどなー。

とかいうけど、まあケイト・ブランシェットがステキだったので満足。大満足。あのケイト・ブランシェットの一挙一動が拝めただけでありがたやーって感じです、ええ。対するジャック・ブラックはあんまり上手く機能してなかったですよねー。もう少し愛すべきキャラクターにならんといけないよねー。赤ん坊とか滑りっぷりがしんどかったなー。