ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ハチミツとクローバー

 

タイトルの秘密を結構期待していたのにあかされてズコーとなった。好きなアルバムのタイトルをくっつけただけってもうホント天然感が凄まじいですね。

基本そんなに少女マンガは読まないのだけれども、羽海野チカは『3月のライオン』を途中まで読んでいた。さすがに将棋マンガであんなにアニメ化もされたし読んでおかなきゃなーと。で、そんときに「うーんちょっと苦手かもなあ」と思ったのだよなあ。棋士の話を読みたくて買ったのに、なんかよくわからないけど生活の比重がけっこうデカくて、しかもそのノリにあんまりついていけないかんじ。

でもハチクロを読むと全然そこに対しての違和感はないので、あーこれはもしかしてアレか、オレが美大に対して感じている感覚を、そのまま将棋界でやろうとしてたのが『3月のライオン』だったのか? と思った。天才への強烈な憧れと、しかしそんな人間がどーしょーもない人間ドラマの間でウダウダやる話、みたいな。このノリが好きかといわれると正直相変わらずピンとこねーなーとは思うんだけれども、しかしこれが強烈な魅力になっているのもわかる。大変よくわかる。

だってなー、構造自体はクッソシンプルだもんなー。それをこれだけウダウダを積み重ねられつつ、出すべき所を強烈な叙情でドカーンとブチかまっされると、うん、そりゃあ心を揺さぶられますって。大変大変強烈なマンガであると感じました。