ウワサには聞いていたけど変な映画ー。このリアリティで作品を成立させてしまうのには正直ビックリする。超不思議。
いや、これがガチで可愛らしいアニメキャラクターとかだったり、あるいは超リアルな表現だったりしたら、成立していなかったのかなー。だってこの話、正直動物が人間と会話できるかどうかに全てがかかってるわけじゃないですか。会話が可能になった途端、相手と意志疎通の可能性が生まれ、すると相手に人格とか権利とかを認めるだけの心情的な正当化がグイッと進むわけで。じゃなかったらこんなん「自然他にもあるじゃん。人間の土地は人間の土地だよ」で済む話で。
だからまあ、ラストでピーターがヒロインにコミュニケーションとってきた時は「それで解決していーんかい!!」となる、はず、なのだけれども、まあそれまでのあれやこれやのやり取りで、そんなの今更突っ込んでもしょーもないなーという感じになってしまっているのが、うん、びっくり。なんか知らんけどまーこういうのもアリかなーと思ってしまう。イギリスの風土がそうさせるのか。違うか。
しかし最近、レゴ・ザ・ムービーとかは明確にそうだし、あとは広く見ればマーベルの小粋な作品のいくつかもそうなんだけれども、こういうリアリティのコントロールで作品の可能性を広げるヤツをたくさん見てる気がするなー。もしかしたら世の中のエンタメ的にも増えてきてるんじゃないのかしら……