今美術館の歴史の本をチラチラ読んでいるので、そっちを読み終えてから見ればまた色々面白かったんだろーなーと思った。そもそも日本ではこういう宮殿とか王宮とか使う美術館って全然馴染みがないからな……っていうか1回ルーブルでも大英でもウフィッツィでもいいからゆきたい……ゆきたい……
まーともかく建物が美しくてあーってなりますね。冒頭で大英博物館のひとと空間設計のトークがガンガンありましたけど、まあこんなところの設計ができるんだったらそりゃあもうテンション上がるよねー。
しかし美術館の表側だけじゃなくて、それを支える周囲の人々もきちんと捉えたドキュメンタリーで、むしろそういう舞台裏やら空気感やらが伝わってきてなるほどなーという作品でした。全然パッとしないオークションとか、ビミョーな空気になる数字のフォントのリテイクとか、あとクリスマスパーティーへの異議申し立てとか、そういう普通はあんまりドラマにならない細部が面白い。
ウィーン美術史美術館というからにはやはりハプスブルク家の遺産がデカいのだろうなーと思ったのだけれども、それも善し悪しというか、やっぱりある種の呪縛になっちゃってるところはあるんだろうなー。贅沢な悩みだよなあ。っていうかブリューゲル親子の絵がいくつもあるのね。脇役レベルで「子供の遊戯」が飾ってあってオイオイオイってなりました。