ソシャゲを題材にこういうちゃんとした作品が出て良かったなー。なんだかんだ今始めに触れるゲームがソーシャルゲームって人もいるだろうし、そういう人たちの創作の指針となるようなフィクションが世の中に出ることは大変良いと思います。
まーしかし弱小とか言うけどポテありすぎな手駒ばっかりなのは今風と言えば今風なのかしらねー。部長以外はそれぞれ一流の能力を持っていて、どっちかっつーと「弱小ソシャゲ部のチートな僕らが」って感じよね。マネジメントがテーマであって、そういう意味ではなるほど確かにソーシャルゲームって感じではあるか。
しかしガチャだよなーガチャ。いきなりガチャを廃止するというドラスティックな方針をガンと出しちゃってて、それは明らかに現実のソシャゲの現状からは特殊な位置づけになるので、この話におけるソシャゲを単純な理想のユートピアとしていくのか、それとも現実とうまいこと折り合いをつけていくのか、そこはソシャゲというジャンルに対する意思表示みたいな感じにもなってくるよねー。
あとライトノベルという媒体で表現されながらも「ストーリー」に関する言及がもう全然ないのがビビりはする。話が展開する上でシナリオライターも入らざるを得ないだろうから、ジャンル全体のシナリオの位置づけについてどういう態度をとるのかが楽しみですね。