ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

5分でわかれ! 印象派

 

5分でわかれ!印象派

5分でわかれ!印象派

  • 作者:須谷 明
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/11/25
  • メディア: 単行本
 

Twitter発って感じの教養まんが。「5分でわかれ!」のうたい文句があるけれども、まあ多少は知識がないとわからんのではないのかなーコレ。本気で知識ゼロからの学習を支援するなら、もうちょっと大きな図版をつかったり、あともうちょっとちゃんとした肖像画or自画像を載せるべきではなかろーかと思った。キャラへの思い入れによって描く量が変わっているところからも、こういう入門書的な見せ方をするのはあまりよろしくないように感じるなあ。

まあしかしそういう気遣いは編集側が指摘すべきなのだろうなあ。内容についてはとにかく愛があってよろしいと思う。ってか大体どんな映画を見てもこの時代のパリにいた芸術家なんてむっさいおっさんで、それが延々芸術の悩みで苦悶し続ける内容なもんで、こんなふうにかわいくカリチュアライズされちゃうのはなんかそれだけで笑えちゃいますねー。やっぱりダメ人間のおっさんはこのくらい脱臭されてないとしんどくてしんどいと思います。

でもって作者もだいぶマネに注力しているけれども、あーなるほどそりゃあ引きつけられるよなーって内容になってますね。絵だけを見ても「マネってなんだかよくわかんねーなー」っていつも疑問だったんだけど、こうやってキャラ付けされるとめちゃくちゃキャラが立ってて笑うしかないですわ。