ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ

 

先日『フード・インク』で「マクドナルドが食品の供給システム自体を変えた」みたいな話があって、へーそういうもんかーと思ったけど、あーなるほど確かにマクドナルドって企業の根っこの根っこにはそういう思想があったんだーと大納得。効率化とか規格化とかには俄然興味があるのでこの映画は面白く見られそうだぞ……と思ったらあれよあれよというまに金融系の話になっていってうおーそうかーアメリカはそういう風にマクドナルドを語るのかーとなった。まあ確かに現場のオペレーションからだけではこの世界的な企業は語れないのだろうから大変納得したけれども、これまでこういうフランチャイズ企業の成功譚が映画になったのってあんまり見た記憶がなかったので不意を突かれてしまったよ。

まあしかし創業者兄弟と主人公の対立というか、ふたつの価値観の衝突がこの作品を今まで観たことのないものにしてるよなー。普通に考えたら創業者兄弟の価値観に寄り添った方がお話としては抜群に共感しやすいんだけれども、アメリカの象徴であるマクドナルドはこのいけ好かないセールスマンの熱意がなければ成立しないわけで、その価値観と映画の結末の捻れは、そのまま自分たちの生きている社会に問いかけを投げてくるわけだよなー。いやあ、大変面白かった。