あ、これ『ミケランジェロ・プロジェクト』で見たヤツだ! あとファン・メーヘレンのエピソードもちゃんと触れられたりしていて、そりゃまあここら辺から色々作品つくりたくなるよねー。
でも作品自体は結構各々の漠然としたエピソードがつらつら並ぶって感じでしかなく、しかもそれぞれのエピソードがそこまで面白い? って感じもして、ちょっと見ていて辛いのだった。これだったら『ミケランジェロ・プロジェクト』で全然足りる感じがしない?
ってか「ヒトラーvsピカソ」みたいな扇情的なタイトルつけてるから、てっきりピカソがナチスに対してどんな態度をとったのかを追いかけるのだろーと勝手に思ってたんだけど、ゲルニカ出して終わりとかちょっとさすがにどーなのさと思う。
せっかくなら、ナチスが芸術を全体主義に使ってる辺りをもっと深く彫って欲しかったよなー。退廃芸術とか、まあ尺的にはそこそこ触れられていたけれども、もうちょい面白いエピソードとかあってもいいのではなかろーか。
全体を通して、ドキュメンタリーとしてちょっと焦点が定まっていない感じの映画でございました。