ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ウォー・マシーン: 戦争は話術だ!

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なにこのオチ? ズルすぎでしょ! 今まで観た映画で最高のオチかもしれない。ええ、しばらく笑いが止まりませんでしたよ。

ブラッド・ピットがこういう声でこういう役をやっていることに最初は戸惑うけど、しかし普通にこういうのをやるべき歳なのかしら。でもなー、あんまり役柄が似合ってるように思えないんだよなー。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』とかの印象が全然抜けないのでありました。

しかしまあ、大変よろしい映画でありますね。序盤は結構軽妙な感じで、まあいわゆる風刺映画? なのかな? って油断しながら見ていたら、ヨーロッパ遠征辺りで突然夫婦やらエゴやらの主役の内面がグイッと彫り込まれて、こんなん感情移入せざるを得ないでしょ……

いやしかし、あのドイツの議員の質問はほんとしんどかったなー。不可能を可能にすることを自分にも信じ込ませなきゃいけない仕事ってのはあるわけで、それはエゴの拡張なのかしら……? 誠実に自分の職務に取り組む以上の判断を軍人に求めるのって、それは逆にシビリアン・コントロールに違反することになるんじゃねーのかなあ。いやほんとしんどかった。

あと作戦前に側近が突然「おまえならできる!」って奮起させる役割を買ったのも良かったなー。なるほど、善し悪しはともあれチームっていうのはこういう風に機能するのかーと、気付かさせられました。

葛藤を通じて戦争そのものを描こうとする映画はいくつかあるけれど、この作品はだいぶお気に入りだなー。